ようこそ

その年読んだ本のベストテンです。

翌の読書手帖 http://asunaro-books.blogspot.jp/

その年に読んだ本ベストテン

2017年に読んだ本ベストテン

1,おばちゃんたちのいるところ
 Where the Wild Ladies Are
松田青子
おばちゃんたちのいるところ - Where the Wild Ladies Are
松田 青子
中央公論新社
売り上げランキング: 8,306

(o^o^o)* 短篇2つ雑誌で読んだときにはピンとこなかったが、本でまとめて読んだらものすごく面白かったのでびっくりした。明るいのが良かった。

日記より】
わー面白かったーもっと早く読んどけば良かったー!
落語や歌舞伎で有名なお話の世界をモチーフに、お化けの世界の住人が現代社会で元気いっぱいに活躍している、そんな変わった短いお話が17入っていて、世界が少しずつ重なっている、連作短篇集。
あ、全然怪談とかじゃアリマセン。怖さ一ミリも無し。



2,ボローニャの吐息
内田洋子
ボローニャの吐息
ボローニャの吐息
posted with amazlet at 17.04.15
内田 洋子
小学館
売り上げランキング: 16,128

 。゚+(σ´д`。)+゚テーマが美しくて。文章の分量バランスも踏み込み度合いもちょうど良くて。感嘆。

日記より】
読みはじめて早々に、その清々しい文章で紡がれる光景・情景、エピソードがいつもに増してとても美しいことに気が付いた。



3,なぎさ
山本文緒
なぎさ (角川文庫)
なぎさ (角川文庫)
posted with amazlet at 17.11.22
KADOKAWA / 角川書店 (2016-06-18)
売り上げランキング: 42,331

(o ̄ー ̄o) いまも時々、ふとした瞬間に冬乃のことなど考えてしまう。それくらい強烈な印象を残すだけの、リアリティがある。

日記より】
共感できなくとも、リアリティがあるというか、そのひとの思考回路がものすごく丁寧に書き込まれていて、その「流れ」に淀みがないというか、するすると引き込まれていく。つまり文章が上手い、話の展開・持って行き方が上手い。


4,尼僧とキューピッドの弓 
多和田葉子
尼僧とキューピッドの弓 (講談社文庫)
多和田 葉子
講談社 (2013-07-12)
売り上げランキング: 401,422

  (* ̄(エ) ̄) 今年は多和田葉子さんをまとめて読んだけど難しいのが多かったなあ。

日記より】
「プロテスタント」というとかなり厳格なイメージがあったのだがそれを飄々と乗り越えていく、生活力の強さ、実務的な「生きていく」60歳を越えた女性たちの肩肘張らない日々、それぞれの個性・(あくまでも小さな)軋轢、みたいなものが面白くて、いままで読んだ多和田葉子作品の中で一番読みやすかったように思う。



5,漂うままに島に着き
内澤旬子
漂うままに島に着き
漂うままに島に着き
posted with amazlet at 17.02.14
内澤旬子
朝日新聞出版
売り上げランキング: 126,396

( ̄▽ ̄)実際に自分ではなかなか出来ないからこういう本読むのが面白いんです。

日記より】
その思考過程もそうだし、引っ越し業者数社の見積もりを取る過程とか、社長さんの人柄に信頼感や面白味を感じて決めるのとか、そういう移住までの具体的な段取り、1年住んでみての経験からのアドバイスとか、別に移住の計画は無いけど、こういう細々したの、面白いよなあ。


6,私たちの星で
梨木香歩&師岡カリーマ・エルサムニー
私たちの星で
私たちの星で
posted with amazlet at 17.09.11
梨木 香歩 師岡カリーマ・エルサムニー
岩波書店
売り上げランキング: 396

 ( ̄∠  ̄ )ノ師岡さんの単著も読みやすくて面白かったです。

日記より】
最初に想像した展開とずいぶん違っているのは、絶対この師岡さんのキャラクターによる影響が大きい。で、ものすごく面白くて読みやすい。イスラームのことはあんまり分からないままだけど、「世界にはいろんなひとがいるのだ」というもっと大きなことを知れた、っていうかもう単純に師岡さんを知れた、このひとの存在や生い立ちも考え方もみんな興味深い。



7,転がる香港に苔は生えない
星野博美
転がる香港に苔は生えない (文春文庫)
文藝春秋 (2015-07-17)
売り上げランキング: 39,959

 (。・ω・)ノ 今年は星野博美さんもまとめて読んだ。
自動車免許の話も戸越銀座の話も面白かったけど、これは別格。モノが違う。今まで読んでなかったのが恥ずかしい。

日記より】
難しいことや政治的なことはほぼ出て来なくて、星野さんの等身大の目で見て鼻で嗅いで手で触って歩いて感じた香港の、生活と日々の記録。
なんていうか、「充実」した読書体験というか。みっちり肉が詰まっている、どこを読んでも「実感」で埋まっていて、流して書いた箇所がちっとも無いというか。



8,おいしいもののまわり
土井善晴
おいしいもののまわり
おいしいもののまわり
posted with amazlet at 17.01.09
土井 善晴
グラフィック社
売り上げランキング: 11,609

 Ψ( ̄∇ ̄)Ψどちらにしようか迷いましたが、こちらのほうがニュートラルかなという理由で。
やや和食推しが強いですが『一汁一菜でよいという提案』も併せておすすめしたいです。

日記より】
料理の事を、毎日、仕事として長年考え続けてこられたひとの、親切極まりない本。
この本に具体的なレシピは載っていないけど、この本を読んだら料理をするのに少し誇り高くなれるというか、背筋が伸びる感じがする。



9,女の宿
佐多稲子
女の宿 (講談社文芸文庫)
佐多 稲子
講談社
売り上げランキング: 568,340

 川 ̄ι ̄川 こういう、しっとりしたきちんとした昔の小説を読むと新鮮な気持ちになれますね。短篇集、いろんな「女の人生」が描かれています。

日記より】
人生の中の幸福面よりはどちらかというと苦労話、暗い面を書いた話が多く、しかし何かそれだけに終わらない「力強さ」みたいなものもあって、また現代の話ではなく少し昔の、1950~1960年代=昭和30年代の日本が舞台なので、その時代への興味もあわさって、(後略)。


10,ときどき旅に出るカフェ
近藤史恵
ときどき旅に出るカフェ
双葉社 (2017-07-28)
売り上げランキング: 289

 ♪( ̄▽+ ̄*)お菓子は甘く、人間模様は少しビター。主人公たちの健全な強さと明るさに救われます。

日記より】
苺のスープ、ツップフクーヘン(ロシア風チーズケーキ)、アルムドゥドラー(オーストリアのハーブレモネード)…。
出てくるお菓子や料理・飲物がいかにも美味しそうなので、「こんなカフェが近くに欲しい! あったら絶対通う!」と思う。カフェは無理でもこういう変わったお菓子を売ってくれるケーキ屋さん、あったら素敵だなあ…。




(⌒▽⌒)/コミックスのおすすめ
池辺葵『プリンセスメゾン』1~4巻(連載中)
今年4巻が出ました。
いろんな「生き方」があるなあと考えさせられます。
特に大人の女性におすすめしたい。
webで最初の数話と最新話が読めます。
プリンセスメゾン@やわらかスピリッツ


プリンセスメゾン 4 (ビッグコミックス)
池辺 葵
小学館 (2017-06-12)
売り上げランキング: 5,472


(⌒▽⌒)/今年買った家電で良かったもの
マキタ充電式クリーナー
コードレス掃除機が欲しくて評判の良いこちらを購入。
メイン掃除機にするにはパワー的に物足りないですが、サブとしては値段・重さなど総合的にみて丁度いいかなと。
フローリングでちょっと気になった時にサッと使えるのが便利。
メカメカしい充電器が逆に新鮮で面白い。



振り返って・・・

いつもご贔屓いただきまして、ありがとうございます。
2017年に読んだコミックを除いた活字本感想記事は90タイトル、そのうち再読は10タイトルでした。
非常~に少ないですね。
原因は明確です。
今夏ついにスマホを購入して、脱出ゲームにハマったからです。

数年前からそうなっているんですが、本を買う段階で多少あるんですが、女性作家の書かれるものが気持ちにぴたっと来ることが多くて、ベストテンまで絞り込むとますますその傾向が顕著に出てしまいます。
今年は9/10作が女性作家という結果に。
長嶋有とかフロスト警部とか流とか漱石漫談とか円城塔とかかなり迷ったんですけども~。

「リアル書店に行く回数を増やす」という去年から持ち越しの抱負は全然増やせませんでした(ー ー;)。

読書する時間も量も減ったし、反省しないといけませんね……。


みなさま、どうぞよいお年を。
来年度もぼちぼち参りますので、ひき続きよろしくお願い申し上げます。

2017.12.23 桧あすなろ